雑草転生LEVEL X 第十話

襲ってきた男達は全員倒し…てなかった。
あいつがいた。
リーダーの男は弓をかまえてこちらを狙っていた。
やっぱり武器を隠していたか。
「レスフィナ! お前さえ死ねば全てがうまくいくんだ!」
と、何か寝言を言ってる。
無視していたら、何か怒鳴ってる。
「ヒュッ」と音がしたと思ったら、あいつは弓を放っていた。
何か弓矢が飛んで来たので、簡単に手で受け止める。
こちとら動体視力がいいんでね。
あいつは2本同時に放ってきていた。
殺す気まんまんだな。
少しムカついたので、その矢をそのまま投げ返してあげた。
見事に胸に突き刺さった。
あ、このままでは死んでしまう、と慌てて駆け寄って行った。
はぁはぁ言いながら、今にも死にそうだった。
矢を抜いて、ヒール。
もう、一瞬で回復。
こいつは何が起こったか分からず、あたふたしている。
多分、俺は死んでしまうとか思ってたんだろう。
残念でした、ではないけど、あなたは生きてます。
さて、これからどうしよう。

レスフィナの記憶を見て分かったことがある。
それは、こいつがレスフィナの両親を殺した男だということ。
子供の頃、両親を殺したところをしっかり見ていたから。

こいつは、死ぬべきだと思ったけど、こいつは絶対に殺さない。
もし殺してしまったら、レスフィナは殺人者になってしまうので。
もう、再起不能にするしかないけど、どうしたらいいんだろう?
とりあえず、こいつを倒して殴り続けながら考えてみる。
殴られた瞬間は痛いだろうけど、一瞬で回復するから少しは苦痛になるだろう。
そうだ! 激しい苦痛を与えて回復、これを繰り返せばいいんだ、と結論に至った。

激しい苦痛といえば、骨を折ればいいじゃん。
私は骨折したことがないので痛みは分からないけど、かなりの痛みのはず。

手では回復するので、足ですることにした。
まずは、腕。
もう、徹底的に踏み砕いた。
次は脚。
これも徹底的に踏み砕く。
そしてあばら骨。
心臓に気を付けて、これも折ってあげる。
こいつは声も出ないくらい苦しんでいる。
しばらく放置してみよう。
そろそろかな、と思いヒール。
何が起こったか分からず、キョロキョロしている。
「どう、自分の犯した罪の罰よ」と言ってみるが、口をパクパクさせているだけ。
こんな状態になっているけど、可哀そうという気持ちは全く無い。
なので、また骨折地獄を味わわせてあげる。
もう、白目むいてピクピクしているだけ。
残酷だと思ったけど、これを20回繰り返した。
もう、精神崩壊していた。
こいつが犯した罪の償いは、これで終わりではない。
最後に、両手の平を踏み砕いておいた。
もう、何も出来ないだろう。

思い出した、ちょっと声をかけておく人がいた。