雑草転生LEVEL X 第七話

時間は少し前のことになるけど、集落に着く前に農作業をしている人達の声が聞こえてきた。
それを聞いてビックリした。
今まで聴いたことの無い、何語でもない言葉だった。
よく聞いてみるが、さっぱり分からない。
ああ、ここはやっぱり異世界なんだと実感した。

そして少し歩いていると道端で会話をしている人がいた。
それが聞こえてきて、えっ?となった。
なんと、ちゃんと会話の内容が分かってしまった。
え~?、この世界に適合したのかな?と、そのまま歩き続け、集落に到着した。


私と巫女達は、両手を後ろ手に縛られて拘束されている。
私が転生する前のレスフィナも縛られていたんだろうけど、よく逃げられたなと思った。
必死だったんだろうな。でも死ななくてももよかったのに。
まあ鳥になって生きてるんだけどね。
幸せとは言えないかもしれないけど、残りの人生(鳥生?)を生きてほしい。

男達の話し声が聞こえてきた。
レスフィナ(私のことか)のことを言っているようだ。
何と、彼女は、触れた人を殺してしまうと。
それで王を殺したらしい。
えぇっ!? 私にそんな能力があったの?と驚いてしまった。
それで縛られているんだわ。
ああ、このことで彼女は死のうとしたのか…
ちょっと悲しくなった。

考えたけど、、この人らに触れて、こ〇してしまおうということをちょっと考えてしまった。
まあこんな奴ら生きていない方がいいしね。
で、これからのことをちょっと考えてみた。

考えていたら、簡素な食事を渡された。
最後の食事ということだろう。
一応食べておいたが、全然美味しくなかった。
巫女さんたちは、全く食事に手をつけていなかった。
まあ、これからのことを考えるとそうなるだろう。
生贄の儀式は明日になるだろうと、眠ることにした。
明日が本番だ。
さて、どうやって反撃しようか、ちょっとワクワクしてきた。
生前の私ってどんな性格だったか忘れたけど、こんな性格だったっけ?
まあ、どうでもいいんだけどね。

男達が何やら話をしていたが、リーダーの男が全員に向かって何か言ってた。
そのリーダーの顔をじっくり見ると、彼女の古い記憶が呼び覚まされた。
古い記憶だったらしく、思い出すのに少し時間がかかった。
思い出した! あの男は!